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  in  マレーシア
     
 
  クアラルンプールで有名な人達に会いました。
 

シンガポールから高級バスでマレーシアに入って2日目を迎え、その日は半日かけてKLCC(高さ431mを誇るツインタワー)を観光し、 クアラルンプールで一番の繁華街「ブギ・ビンタン」に足を延ばした後、トップページの写真ネタを撮影しようとカメラを構えてた。
すると、ポッチャリ系の愛想の良いおばさんが近づいて来た。

マレー人おばさんA(以下A):今、何時ですか?  ←もちろん英語

私:16時20分です

A:もうそんな時間?妹に会う時間だわ!大変。

私:ちゃんとマレー時間に合わせてあるから間違いないよ。急がなきゃね。

A:もしかしてアナタは日本人?

私:イエース。

A:ホント!今から会う妹が来月から日本の大学に留学するの。ワセダって知ってる?

私:知ってるよ!日本で超有名だよ。妹さん賢いんだね〜。

A:そう、妹は頭がいいのよ。20歳よ。私よりダイブ年下なの。

横から連れのおばちゃんB(以下B)が現れる。

B:今すぐ彼女に電話をしましょう!彼女喜ぶわ。  ピポパポ・・・・・・(電話を掛ける)

・・・・・会話の最初はマレー語で全然わからず・・・・

A:ちょっと喋ってみて。ハイッ (電話を渡される)

電話先の妹C(以下C):「コンニチワ。ハジメマシテ。」

私:ああ、はじめまして。

C:「ワタシ、ライゲツニホンイキマス。ワセダ、シッテマスカ?タカダノババー。」

私:知ってますよ。日本でも有名です。

C:「ニホンのことシリタイです。キョウ会えますか?会いたいです。」

私:今日!?今から?

C:「ちょっとマイシスターに換わってください。」

☆☆

A:是非今から一緒に来てください!ちょうど妹も家に帰るところだわ。

私:ん〜、まぁ特に予定も無いから少しだけならいいですよ。ここから近いですか?

☆☆☆

愛想の良い親しげなおばちゃんなので、親善の為ちょっとならいいかと3人でタクシーに乗り5分くらい移動。車中もツタナイ英語で大盛り上がり。
中華街をはずれた先の、ごく普通な感じの庭付き一軒家に入る。


A:さぁ、どうぞ座ってください。もうすぐ妹も着くわ。

奥の方から細身の男性Dが笑顔で挨拶をする。(以下男性D)

D:はじめまして、Bの夫です。マレーシアへようこそ。

A:さぁ、待ってる間にサンドイッチとコーラをどうぞ。

お互い名前など自己紹介。私が世界旅行中と聞くとちょっとビックリする。

D:いろいろな国へ行ってますね。実はワタシはクラウンホテル系列のカジノでディーラーをやっています。先月までメルボルンのカジノで働いてました。この仕事は転勤が多い。

☆☆☆☆

私:そこなら私も行ったことがあります。たしか、ルーレットで5千円分(180リンギット分)位負けました。。。

D:カジで勝つ人は約3割しかいません。客の7割は負けるんですよ。残念ですねハハハ・・・

私:カジノは難しいですよね。

D:では、Cに日本の事を教えて貰う代わりに私がカジノで絶対かつ方法を教えましょう!ディーラーの私が言うんだから間違いない。

私:それはすごい。いいですね。

A:妹もちょっと遅くなるみたいだから先に教えてもらったら!ここの部屋は暑いから奥のエアコンルームに移りましょう。

☆☆☆☆☆

D:どうぞ、あっ、サンドイッチは作りたてがおいしいからゆっくり召し上がってから始めましょう。

サンドイッチを食べ奥の小部屋へ。そこには何故かカード用のテーブルが。さすがはディーラー。

座るとまずDが慣れた手つきでトランプをきるパフォーマンス。これがなかなか上手い。

D:21(トゥエンティーワン)って知ってますか?

私:ブラックジャックでしょ?

D:そう、ルールは知ってますか?

私:ええ、一応は知ってます。

D:21が一番強い。しかしそれ以外の場合、親は17から20になったらストップ。16以下ならもう1枚ひくというルールがディーラーにはあります。

私:そうなんですか・・・

Dは何回かパターンを繰り返し、これはストップ、これはもう一枚と丁寧に説明をする。

D:オーケー、じゃあ実際にチップ(通常はお金の代わりになる)を使ってやってみよう。

★★★★★★

私:だんだん英語がむずかしいですね・・・

5分くらいチップを使ってゲームをする。説明どおり私が勝った。

私:実際にこれで勝てたらすごいですね。大金持ちだ。

D:そうだ、これから友人が来るから少し実際のゲームをしよう。お金を少し掛けるけど友人同士だからチップ1枚30円(1リンギット)で大丈夫。

★★★★★★★

ふと気付くと、ちょっと酒に酔っ払ったような感じの思考状態になっている自分に気付く。ボーっとした感じだ。

★★★★★★★★

私:ちょっとトイレを借りていいですか?

A:どうぞ、この奥よ。

荷物を持った私はスキをついてカバンを持ち外へむかって


ダーーーーーーーーシュ!!!!ヽ(`Д´)ノ

★★★★★★★★★

A:アナター、どこいくのぉーーー?

という言葉も気にせず大通りまで100m程度ダッシュ!ちょっと頭はフラフラした状態で。

強引に信号待ちのタクシーに乗り「ゴートゥーチャイナタウン!」と叫ぶ。生中をたて続けに3杯飲んだあと頭を振ってさらにコップ2杯のビールを一気飲みを追加したような感覚でホテルへ帰着。


この日はクアラルンプールで有名なトランプいかさま詐欺師グループと交流を深めましたとさ。チャンチャン。

★★★★★★★★★★

皆さんはどこで「ヤバイ」と気付きましたか?


★が6個以上の時点でヤバイっと気付いたの方は海外旅行をする際ぜひ「添乗員付き」のパッケージツアーを利用しましょう。

★が10個(最後)まで気付かなかった方は海外旅行で個人行動を控えてください。添乗員とぴったりくっついて行動しましょう!


私はというと、実際は★ひとつ「ワセダ」の単語が出た時に怪しいと思いました。「ワセダ」の単語は東南アジア地区で日本人に声を掛け、「ワセダに友達います」など言って近づいて来るパターンが非常に多く、出現率ナンバーワンの大学です。以前も
別の国で怪しい男に同じような手口で声を掛けられた事があります。その時は勿論無視しました。


ただ、今回は詐欺師のおばちゃんがあまりにもいい人そうな感じで、甥の為に買った靴を持って「見て!これ安かったのよ!」と世間話をしたり、電話でつたない日本語を喋る役もいたりと手が込んでおり、私も2ヶ国目でちょっと交流をしたかった状況も重なりちょっと信じてみようと思ってしまいました。また、ヒップパックに¥5000円程度の金しかもっていない(パスポート・カード等はホテルのロッカー)事を確認した上で、常に逃げれるポジション取りをしながらついて行きました。

トランプのネタが出た時に確信をしていつ出て行こうかタイミングを計っていましたが、酔ったような感じになった時はさすがに焦りました。だんだん相手が何を言っているか分からなくなって来ましたから。たぶんサンドイッチに盛られましたな・・・

おそらく軽い薬だったようで、ホテルに帰って1時間位寝たら普通になりました。

途中の会話は多少省いていますが、これはノンフィクションです!

こうゆう事が実際起きるんです!今回はマレー系でしたが、日系人が絡んでいる事もあるようです。
皆さんも海外旅行の際はお気をつけて。
ただ、本当に親切な人も居ますから判断が難しいところですが・・・

最後に確認ですが、マレーシアはいい国ですよ!先入観を持たないで良い旅を!


 
  2005年3月13日